8月の論文はコチラ!!!
Henry Pruden, Ph.D.をはじめとするフランス教授による、米国株式市場でのWyckoff Laws(ワイコフの法則)のテストです!
日本人にはなじみの薄い、Wyckoff Lawsについての解説と、実際のリアルタイムテストの結果について解説しています!
※概要を簡単に知りたい人はJournal Clubの紹介ページの各論文まとめを参照してください!
なおこちらの論文は、IFTA Journal(2004)に掲載されています!
Wyckoff Laws(ワイコフの法則)とは?
「テクニカル分析の巨人」と言われるの5人のうち一人、リチャード・D・ワイコフによる、「棒グラフとポイント&フィギュア」のチャート・パターン認識法です!
アメリカのGolden Gate Universityではテクニカルマーケットの論文は多く発表されており、過去10年間で、先物、株式、債券、為替市場でいろいろな時間軸で適用されています!
Wyckoff Lawsは3つの基本法則からなります!
① 需要と供給の法則
価格と出来高の変化から、需給バランスを予測
② Effort vs result の法則
”楽観 vs 悲観指数”(OBV:オンバランスボリューム系)でEffortを計測
(ダイバージェンスや不調和)
③ 原因と結果の法則
P&Fのカウント(=レンジ内の蓄積)から目標値を推定!
フォワードテストの結果は?
2008年に再度論文にて公表されています!(別記事にてUp予定です)
結果としては、7200(±10%)の上昇を認めました!
論文の批判的吟味
▷ フォワードテストではあったが、n=1であり集積が必要
→短い時間軸で試行回数を増やしフォワードテストするのは、良いかもしれない
▷ エントリー、損切&利確の設定が不明
→実際のProfit factorなどを見て、改めて調整が必要
Take Home message
本論文は、フォワードテストという点で非常に革新的でした。
Wyckoff Lawsは、P&Fによる目標値(±10%)の推定が特徴です。出来高分析としてはどの指標を用いても自由かと思います。(別記事:出来高の調査<A Survey of Volume Indicators>参照)
ワイコフの法則を使うのも良いですし、P&Fを利用したり、日々のテクニカル分析に利用できるかと思います!
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